寂しさのない孤独

SWL leather works(以下SWL)は、田島隆治(たしまりゅうじ)と田島いづみの夫婦二人で営んでいます。

ここで文章を書いているのは、田島いづみです。

SWLを立ち上げた当人である田島隆治は、現在47歳。

大手ハウスメーカーでの住宅設計の職を29歳の時に辞め、そこから自分が本当にやりたいことを探求し、32歳の頃、独学で革によるものづくりをスタートしました。

5年に及ぶ試行錯誤の日々を経て、2009年から「SWL」という屋号で本格的にレザーブランドをスタートさせました。

SWL leather worksという屋号のSWLは、

 “ Solitude Without Loneliness ” という言葉の頭文字を取ったものです。

20代の頃、本当にやりたいことを生業にすることが、多くの人に喜びや感動を与えることに繋がるんだと学び、幼少の頃からものづくりが大好きだった田島隆治は、脱サラ後、自分が本当につくりたいものを探し続け、それを生業にするための日々を過ごしていました。

しかし、脱サラして5年が過ぎた頃、とてつもなく大きな壁にぶち当たり、自分にはやりたいことを生業にするのは無理なんじゃないかと、諦めかけたことがありました。

その時、「今までやってきたことは、決してムダにはならないよ」と、友人からかけてもらった言葉が、

“ Solitude Without Loneliness ”

でした。“ 寂しさのない孤独 ” という意味です。

この言葉に背中を押されて、なんとかものづくりを続けることができ、そしてその後SWLを立ち上げ、今でもこの言葉を大切にしながらものづくりを続けています。

SWLの自己紹介

SWLを立ち上げた頃に、田島隆治と私は大阪で知り合いました。

ちなみに田島隆治は熊本の出身、私は京都の出身です。

大阪でSWLをスタートさせ、実店舗は持たずにアトリエのみのスタイルで営んできました。

2015年に京都市左京区に住居とアトリエを移し、私もSWLの仕事に本格的に加わりました。

そして2018年、一乗寺にアトリエ併設店舗を開設して現在に至ります。

ここで自己紹介がわりに、二人の好きなことを書いてみます。

美味しい食事とお酒、自然の中で遊ぶこと、音楽を楽しむこと、美術鑑賞、などなどです。

美味しい食事とお酒を二人で、時には仲間と楽しみます。

店舗を構えた一乗寺も、元々は二人で呑みにくる街でした。

飲食店を中心に、店主やお客さん同士のコミュニティーが育っている街で、色々な店で様々な人たちと一緒に呑み交わすうちに、すっかり愛着がわき、ここでならと店舗を構える場所に選びました。

店舗を構えてからは、さらにその交流が広がり、深まり、楽しんでいます。

そんな食事とお酒を通じた出会い、それを楽しむ時間を大切にしています。

自然は美しく力強くいつも私たちを楽しませてくれます。

ものづくりを続けるモチベーションやアイディアソースにもなります。

本格的ではありませんが、山登りやキャンプを二人で楽しんでいます。

自然に身を委ねて過ごすことが、私たちにとって一番のリフレッシュです。

京都は身近な自然が豊かなところでもあり、裏山に登ったり、寺社仏閣を散策したり、川べりで読書したり、日頃から自然の中で過ごす時間を大切にしています。

私たちは、ロックを中心に様々な音楽を聴きます。

二人でライブによく出かけ、音に身を委ねる時間を楽しんでいます。

一乗寺にも、日頃からライブを開催するお店がいくつかあります。

一乗寺の様々な店を会場にして、一日中ライブを楽しめる音楽フェス[ The Day of Pleasure]も年に一度開催されています。

今年からSWLもライブ会場の一つとなりますので、今から楽しみです。

2019年は、11月30日と12月1日に開催されます。

古典建築から現代アートまで、私たちはあらゆる美術を敬愛しています。

二人して、美術館、博物館、寺社仏閣にはよく足を運びます。

特に二人とも江戸絵画が大好きです。最も好きな絵師は曾我蕭白です。

長く愛され歴史に残ってきた芸術には、とてつもないパワーを感じます。

そういった色褪せない美術に向き合うことで、活力をもらえます。

それは私たちにとって、なくてはならないものです。

食や音楽や美術や工芸などの芸術は、人間にしか生み出せないものです。

それを超えた自然の美しさもまた、芸術です。

私たちにとって、芸術は人生を豊かにしてくれるものです。

最後にもう一つ、私たちが最も大切にしていることを書きます。

それは、自由であることです。

自分が大切にしたいことを大切にしながら、生を全うしたい、

自分らしい在り方を貫いていくことに挑み続けたい、

私たちはそう思って、この仕事を選び、日々を生きています。

誰もが自由に、自分の生きたい道を選んで自分らしく歩める、

自分のあるべき姿を追求してそれに挑んでいる、

私たちの仕事で、そんな世界を実現するための小さなカケラを生み出していけたらいいなと、

そんな理想を抱いています。

 “ Solitude Without Loneliness ”