Sベンズレザーができるまで part1

こんばんは。

SWL leather works(エスダブルエル レザーワークス)クラフトマンの田島隆治です。

今日からは、以前Sベンズレザーをつくっているタンナー
「昭南皮革工業所」を見学させていただいた時の写真などと共に、

「Sベンズレザーができるまで」という話をお伝えしたいと思います。

と言っても、参考書のように聞きなれない言葉を羅列されても
あまり読む気にならないと思うので、笑

これを知ったら面白いだろうなと思うポイントだけをお伝えします。

Sベンズレザーというのは、北米産の上質な原皮のみを使用しているのですが、
その原皮は腐らないように、なんと「塩漬け」にして運ばれてくるんですね。
写真で白く写っているのが大量の塩です。

このように、毛もついたままの状態で、塩にまみれています。

まずはこの革に付いた塩や汚れを落とさなきゃいけないわけですが、
そこで登場するのがこちらのドラム。

温度管理のため、木でできています。

内部にはこのような突起が付いていて、この中に原皮を入れ、
グルングルン回転させて水洗いするんです。

ドラムの大きさは、この写真を見ていただくと分かりやすいですかね?

水分を含んだ原皮を、この中に出し入れするだけでもかなりの重労働なのが想像できますよね。

塩漬けの原皮を水洗いすることで、塩や汚れを落とし、皮は水分を補い、
生皮に近い状態に戻ります。

そして次の日、「石灰漬け」にして一日かけて脱毛します。

その後、脱灰と言って石灰分を取り除き、酵素によって不要なタンパク質を取り除き、
皮の表面を滑らかにしていきます。

脱灰後の皮はこんな感じで、真っ白になります。

実はこれが原皮本来の色なんです。

染色を施してない、いわゆる肌色の革を見たことがあるかと思いますが、
あの肌色は、タンニンでなめした後の、タンニンの色なんですね。

ちなみに店に来られた方が、「革のいい匂いがするわ♪」とおっしゃってくださいますが、
あの革の匂いというのも、主にタンニンの匂いなんです。

話がそれましたが、次にタンニンなめしの工程に入ります。

Sベンズレザーのなめしには、南アフリカ産の「ミモザ」という植物のタンニンが
使われています。

そして、このプールのようなものが「ピット槽」と呼ばれるもので、
このピット槽にはタンニンを溶かした水溶液が入っています。

いくつもピット槽があるのは、それぞれタンニンの濃度を変えているんです。

ここに皮を浸け込んでなめしていくのですが、

さてこのタンニンなめしの工程、どのくらい時間が掛かると思いますか?

答えはまた明日★

最後までお読みいただき、ありがとうございました。