コバと向き合う日々

こんばんは。

SWL leather works(エスダブルエル レザーワークス)店長の田島いづみです。

HAND-DYED WALLET[手染め財布]
& HAND-SEWN BAG[手縫い鞄]
NOT ONLY RUGGED

を掲げて、革を扱うものづくりに取り組んでいるSWLですが、

手染め・手縫い以外にも、SWLが追求してきた独自の製作手法があります。

それは革の裁断面【コバ】の仕上げです。

【コバ】の仕上げ方で、レザーアイテム全体の雰囲気がガラリと変わります。

【コバ】にコバ用の顔料を塗るだけで、簡単に仕上げる手法が世の中の主流ですが、SWLではそういった顔料は使っていません。

そして、実は染めよりも縫いよりも時間をかけて、コバを仕上げています。

熱したコテでコバを締め、染料による染色・ヤスリがけ・磨きを繰り返し、

時間と手間をたっぷりとかけて、

見た目も美しく、手触りも良いコバに仕上げます。

ロングウォレットのコバを仕上げていく写真を、一部ですが掲載してみます。

▼ヤスリがけ(様々な番手[荒さ]のヤスリを使い分けて、表面を整えます)

▼染色(顔料ではなく染料を使います)

▼磨き(専用の木製道具で磨きます)

▼磨き(帆布でも磨きます)

ヤスリと染色と磨きを繰り返した後、最後に

▼ワックスを熱で溶かして擦り込んで完了です。

このようにコバの仕上げに時間と手間をかけた分だけ、

製品の見た目の雰囲気も、使い心地も、経年変化もより魅力的なものになります。

そう信じて、今日も工房でコバと向き合っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

TOP