どちらも約6年ご愛用中、2つのロングウォレット

こんばんは。

SWL leather works(エスダブルエル レザーワークス)店長の田島いづみです。

お店がオープンしてから約2ヶ月、その間には、
SWLのアイテムをご愛用くださっている方にも、たくさんお越しいただきました。

皆さんどんな風に育っているかを見せてくださり、
必要に応じて、クリーニングとオイルメンテナンスをさせていただいています。

店内をご覧くださっている間や、オーダーの打ち合わせをしている間など、
少しの時間でもクリーニングやオイルメンテナンスはできますので、
お店へお持ちくださった際には、お気軽にお声をお掛けいただければと思います。

さて、今日はご来店くださったお客様に見せていただいた、
ロングウォレットを2つ、ご紹介したいと思います。

どちらも同じ頃につくらせていただいたロングウォレットで、
約6年ほどご愛用いただいているものです。

まずは、年末に雪の中お越しくださったN様のロングウォレット。

N様が取り出されてまず驚いたのは、そのフォルム。

まるで妊婦さんのお腹のように、ぽっこりふっくら膨らんでいました。

中央にあるポケットにカードをたくさん入れてらして、
またお守りやクロスなど、様々なものを収納されていました。

どんどん増える収納量に革が馴染んで、このように育ったんですね。

革ってどんな状況にも馴染んでいくんだなーと、
改めて、革のポテンシャルに驚かされました。

もちろん設計段階では想定外の収納量ですが、
N様ならではの経年変化を見せていただき、
N様らしく育っているなぁーと感慨深いものがありました。

どんな状況にもフィットしてくウォレットの姿は、たくましくも思えました。

クリーニングとオイルメンテナンスもさせていただき、
改めて、色やカービングの凹凸の変化も、とても美しく感じました。

もう一つは、年始の帰省中にご来店くださったK様のロングウォレット。

出張の移動中の新幹線の中で、ずっとウォレットを見ていたことを
先輩につっこまれるほど、ウォレット愛に溢れているK様。

メンテナンスもとても小まめにされていて、経年変化のお手本のように、
美しく育っています。

乾燥やヒビ割れもなく、しっとりと滑らかな革。

少しでもカサつきを感じたらオイルを入れてやるK様の愛情が伝わってきます。
K様自身は、過保護すぎなんで、、とおっしゃいますが、
やっぱり愛情を受けて、このウォレットは幸せそうな顔をしているように思います。

使う人のライフスタイルや、使い方や、性格が反映される革の経年変化。

約6年ご愛用いただいてきた、どちらのロングウォレットも、
それぞれの育ち方をして、どちらにも唯一無二の魅力がありました。

同じように経年変化するものは一つとしてない、
使い手それぞれの育ち方をすることが、やはり革の面白さです。

何年も使ってようやく感じることができる、革製品を使う醍醐味の一つですね。

こうやって自分だけの姿に育ったレザーアイテムが、
これからも長くご愛用いただけるように、タフなつくりにこだわっています。
決して効率の良いつくり方ではありませんが、手縫い・手染めにこだわるのは、
経年変化を楽しみながら、次の世代まで長くご愛用いただきたいと思うからです。

改めて、この2つのロングウォレットが製作の励みになりました。

N様、K様、これからも末長くご愛用いただけたら嬉しいです。
ありがとうございました!

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