手を掛けながら使い継ぐという美学

こんばんは。

SWL leather works(エスダブルエル レザーワークス)店長の田島いづみです。

クラフトマン田島隆治(りゅうじ)は、自分の名前の漢字を説明する時に、

「りゅうじの“りゅう”は 法隆寺 の隆です」

と言います。

でも、実際に法隆寺を訪れたことがなかったんです。

いつか行かないとねーと言っていて、先日ようやく足を運んできました。

法隆寺と隆治。

たっぷりと時間をかけて伽藍や宝物を見て回りました。

建物も仏像も素晴らしくて、とても感動できたのですが、

何に最も感動したかと言うと、

1400年前の仕事が目の前に今あると言う事。

それって凄いことです。

ガイドさんも親切に熱く教えてくださってのですが、

写真の、五重の塔と金堂は、

何百年に一回は全て解体されて、悪くなったパーツを修復したり装飾を加えたりしながら、
また組み立てて、1400年間も維持されてきた建物なのです。

「この柱は1400年前のものなんだよ」

「この龍は後の時代の修復の時に付けられたものなんだよ」

とガイドさんは教えてくれました。

1400年前の柱は、まだ頼もしく力強く、そして美しく建物を支えていました。

「なぜこんな古い物が残っているかと言うと、法隆寺は立地に恵まれてたんですよ。
飛鳥時代も奈良時代も平安時代も、政治の中心地から距離があったので、
戦火をま逃れたんです。」
とガイドさん。

「今もこうして1400年前の柱に触れることができるのは、奇跡的な事ですね」と私が言うと、

「奇跡だけではありません。
後世の人たちがちゃんとメンテナンスをしてきたから残すことができたんです。」

と返答がありました。

人々に愛され、信仰され、時間と資金と技を使いながら1400年維持されてきたんだ。

ハッとしました。

その事こそ素晴らしいんだと思いました。

時代が変化しながらも、この建物を維持していこうとした人々、
1400年の間にはきっと難しいこともあったんじゃないかと思います。

その困難を乗り越え、この建物を守ってきた歴史からは、
人間も捨てたもんじゃないなと言うか、そんな感動と感謝の気持ちを感じました。

またそうして解体・修復のできるつくりになっている職人の技と心意気、
1000年以上維持管理してもらうことを想定してつくったんだろうかと思うと、
何だか胸が熱くなる想いがしました。

建物そのものも素晴らしいですが、職人がつくった物が愛され、
手を掛けながら使い継がれていく、

その美学が実存することに強く感動しました。

その事は、私たちの仕事にも共通するもので、

1400年とは言わずとも、手を掛けながら長く使いたいと思ってもらえる製品、
それが可能なつくりの製品を、これからもつくり届けていきたいと、
改めて気が引き締まる想いがしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。






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