こんばんは
SWL leather works(エスダブルエル レザーワークス)店長の田島いづみです。
約4年前につくらせていただいたマネークリップをお使いくださっている、仕事でドイツにお住いのY様から、こんな嬉しいメールと写真が届きました。
「作っていただいたマネークリップの写真をどこかで撮れないものかと、場所とタイミングを探しておりまして、ようやく撮れました。
財布なので、人前でポンとおいてなかなか写真が撮れないんです(笑)
先日、オーストリアのインスブルックに散歩にいってきまして、その1枚です。
ちなみに、インスブルックはチロル州にあって、あのチロルチョコのにもなった場所です。ただ、もちろん、チロルチョコの会社の勝手なネーミングですので、チロル地方の方々は知ったこっちゃありません(笑)」
メールに添付されていたこの写真を見た瞬間、息を呑みました。
日本の京都という小さな街で私たちが製作したマネークリップが、オーストリアの広大な景色を背に、堂々と凛として立っています。
あまりの景色に「これが私たちがつくったもんなんか〜」となんだか不思議な気持ちがして、そこから徐々に誇らしく嬉しい気持ちがフツフツと湧いてきました。
しばらくの間、写真をじーっと眺めていました。
革に彫られているのはY様の家紋です。遠く離れた異国の地で日本を背負って立っているかのような、、力強い姿をしていますね。
このY様からオーダーいただいたマネークリップ、完成したての姿がこちらです。
定番マネークリップには、表に小銭入れを設けていますが、カスタムで小銭入れは取り止め、そこに家紋をカービングさせていただきました。
この時点で風格ある佇まいです。
開いた内側の中心にあるのが、お札を挟む金属製のクリップです。
両サイドにカードポケットを設けており、左にイニシャル、右に富士山と鶴をカットワークで彫り、そこに上る日をイメージした染色をほどこしています。
日本のメーカーに勤務され、外国でお仕事されているY様、日本をイメージさせるモチーフをと、鶴と日と富士山をリクエストしてくださいました。
ここから約4年、ドイツでY様と共に時を重ねて、きっと逞しさを増していることと思います。
いつか再会してみたいですね。
ドイツから写真を送ってくださったY様、ありがとうございました!
今日ご紹介したオーダー品は、こちらのマネークリップをベースに[カスタムオーダー]でおつくりしたものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。