こんばんは。
SWL leather works(エスダブルエル レザーワークス)店長の田島いづみです。
寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか。
私はイヌイットのようなモコモコ帽子をかぶったり着込んだり、丸々とした姿で通勤しています。
寒い中の通勤は少し億劫ですが、最近は運動を兼ねて歩いています。
そんな風にしてたどり着く一乗寺のSWL工房では、クラフトマンと私の二人、毎日寒さに負けず元気に製作しています。
オーダー品製作と並行しながら、SOLDOUTとなっている定番アイテムの製作も進めています。
昨日は【コインケースblack】と【名刺入れbrown】を完成させ、夜に撮影してオンラインストアにアップしました。
こちらがその完成したての、手染めブラウンの名刺入れ。
この革の表情に、生命の美しさや力強さを感じて、、
染め上がったパーツの段階から、私は強烈に惹きつけられていました。
表のパーツに、“トラ”と呼ばれる筋模様が走っていて、これぞ天然皮革という風情です。
これが私にとってはたまらなく愛おしい感じがします。
牛の生きた証というか、生命だった痕跡に、改めてリスペクトと感謝の気持ちを感じることができます。
そういった思いで、いつも通りの作業ではありますけど、製作する手に力がこもります。
ちなみに入荷したばかりのSベンズレザーが、美しかったので撮影した一枚▼
ここからパーツを切り出して、クラフトマンの手により独自の染色手法で、着色しています。
私は縫いを担当。
クラフトマンが開けた規則正しい縫い穴に、一針一針糸を通していきます。
SWLで使っている“シニュー”という糸は、断面形状が不定形で縫い目が整いにくいため、一目一目が美しく糸が整っているかを確認しながら、縫い進めていきます。
こうして縫っていても、革の表情が目に入ると一瞬魅了されてしまいます。
縫合が終わると、次がコバ(裁断面)の処理。
実はここが一番時間を要する工程です。
数種の番手のヤスリを使い分けて、面を整え、
染料で色を入れ、
磨く、
これを何度か繰り返して、手触りがよく、見た目に高級感が感じられるようなコバに仕上げていきます。
こうしてクラフトマンと私の手で形になる、SWLのレザーアイテムたち。
こちらが昨日完成した名刺入れです。
私たちが革に愛情を注ぎながら手をかけるのはここまで。
ここからは、使う人の手によって、ますます魅力的な姿に育っていくことになります。
どんな方がどんな場面で使うことになるのか、今はまだ分かりませんが、
生命の美しさ力強さが刻まれた、この革の表情は、きっと色々な場面で力をくれるのではないかと思います。
名刺入れを使う時って、多くは初対面の場面。
重要で緊張感を伴う場面もあれば、ワクワクと喜びに満ちた場面もありそうです。
そんな時に一緒にいてくれる名刺入れ、気合いが入るような愛着を持てる一品だといいですね。
この名刺入れは、収納量や使い勝手の良さにも定評のある、SWLのロングセラーアイテムです。
使っている様子を写した動画や、経年変化についても、こちらの商品ページに掲載しています。
詳しく知りたい方はご覧になってください。
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HAND-DYED WALLET
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hand-crafted by
Ryuji & Izumi Tashima
Ichijoji,Kyoto
SWLの製品を使う人に、レザーを相棒にする醍醐味を味わっていただけるよう、 そしてその人の人生がより豊かになるよう想いを込めて、夫婦二人で手仕事にこだわり、日々製作に取り組んでいます。
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