SWLでは、見た目にも、使い心地にも、経年変化にも、厳選した天然皮革の魅力を最大限に活かすような、独自の[手仕事]を追求し続けてきました。

ここでは革の魅力を活かす手仕事について、お伝えします。

SWLの手染め

革は生き物からいただいた素材ですから、一つとして同じものはありません。

生きていた時にできた傷跡やシワなども刻まれています。

SWLでは、それら天然皮革の持つ豊かな表情や個性を活かしながらカタチにすることで、一つとして同じものは存在しないレザーアイテムをつくっています。

「Sベンズレザー」は、ヌメ革(着色してない生成りの状態)で仕入れ、クラフトマン田島隆治の手で、染料を使って着色します。

染料の濃度を変えながら、少しずつ染めては乾かしを繰り返し、時間をかけて明暗のグラデーションをつけていきます。

天然皮革には個体差があるので、同じように染めても、全く同じ仕上がりにはなりません。

だからこそ、革ごとに、その革の表情が活きるような染色を追求してきました。

革の表情を活かしながら染めるSWL独自の手染めは、使い始めから、古着やヴィンテージウェアとも相性の良い雰囲気で、使い込むことによって、さらに味わい深い表情になっていきます。

生き物からいただいた天然素材を使っているという価値を感じていただき、一点モノを所有する特別感を味わっていただければと思います。

SWLの手縫い

SWLならではの手仕事を最も感じていただけるのが「手縫い」による仕立てです。

一切ミシンを使わず、全ての製品を手縫いで仕立てています。

SWLの手縫いは、革に菱ギリという道具で一つずつ縫い穴を開け、その縫い穴に糸を通していくという、非常にアナログな縫い方です。

ミシン縫いに比べると、断然時間と労力を要しますが、SWLではずっとこの手法を貫いてきました。

効率を度外視してでも、手縫いにこだわっている理由はこの3つです。

「丈夫さ」「見た目の雰囲気」「縫い直しができる(修理可能)」

SWLでは革を縫い合わせるのに「シニュー」という糸を使っています。

手縫いでしか縫うことのできない特殊な糸です。

シニューは、かつてネイティブアメリカンが革を縫合する時に使っていた、動物の腱(sinew)を化学繊維で再現したものです。

シニューはとにかく強靭で、長く使える丈夫なレザーアイテムをつくるのに、最も適した糸です。

また革に走るシニューの縫い目には、他のどんな糸にも真似できない独特の雰囲気があり、太古の人が動物の腱で縫ったような、プリミティブでワイルドな雰囲気が、レザーアイテムに無骨で力強い印象を与えます。

実は「縫い目」というのは、レザーアイテムの雰囲気を左右する、とても大きな要素なのです。

「縫い目」なんて、普段はあまり気にかけないかと思いますが、一度いろんなレザーアイテムの「縫い目」を見比べていただくと、それに気付いていただけるかと思います。

またシニューは、使うほどに白っぽく変化していき、革と共に変化するその様も、味わい深くて魅力的です。

そして、レザーアイテムに使用しているジッパーやキーホルダーなどの金具類、これらは長年の使用でどうしても壊れることがあります。

せっかく使い込んで、革にいい味が出てきたのに、金具が壊れたり、縫い糸がほどけたりして、使えなくなったという経験はありませんか?

そして泣く泣く廃棄してしまったというような、、私たちはそんなことをさせたくないのです。

SWLのアイテムは全て手縫いで仕立てているので、金具が壊れた時には、一旦縫い糸をほどいて解体して、金具を新しいものに交換して縫い直し、また使えるように修理することができるつくりになっています。

シニューは簡単に切れたり、ほどけたりすることはありませんが、もし長年の使用でそうなった場合でも、もちろん縫い直すことができます。

「何かあっても、自分たちの手で修理できるつくりであること」

これも、長く使えるレザーアイテムにするために、大切にしているポイントです。

SWLのコバ

手染め・手縫い以外にも、SWLが追求してきた独自の製作手法があります。

それは革の裁断面「コバ」の仕上げです。

「縫い目」がレザーアイテムの雰囲気を大きく左右するという話をしましたが、「コバの仕上げ方」でも、レザーアイテムの雰囲気がガラリと変わってくるのです。

コバに顔料をベタッと塗って簡単に済ます手法が、世の中の主流ですが、その手法で仕上げたコバの雰囲気を、SWLとしては良しとしていません。

SWLでは、熱したコテでコバを締め、ヤスリがけ・染色・磨きを繰り返し、時間と手間をかけて、見た目も美しく、手触りも良いコバに仕上げます。

☛  第1章「厳選した天然皮革」

☛  第2章「革の魅力を活かす」

☛  第3章「生命の神秘を刻む」

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