こんばんは。
SWL leather works(エスダブルエル レザーワークス)店長の田島いづみです。
お正月の疲れは出ていませんか?
こちらは昨日七草がゆを食べて、ようやくぼんやりとした正月気分が抜けてきたところです。
今年も、工房での製作をはりきってスタートさせてます。
SWLでは、クラフトマン田島隆治と私の夫婦二人で、分担しながらレザーアイテムの製作を行っています。
手の中でできていくレザーアイテムが、使う人の手に渡り、一緒に重ねてもらう時を想いながら、手を動かしています。
「使うほどに増す味わいを楽しみながら、長く愛用してもらえますように。」
一つ一つにそんな願いを込めて、今年も丁寧に誠実に熱く取り組みたいと思っています。
こちらは今日撮影した、オーダー品の製作風景。
革に唐草模様をカービング(彫刻)していく過程です。
クラフトマン自身が描いたオリジナルの図案を革にトレースし、そのラインを、専用ナイフで切り込んでいきます。
指先に神経を集中させているのが伝わってくる、緊張感のある製作過程です。
ここから、この刻んだ線の内外を、刻印で叩いて立体感をつけていきます。
私がブログを書いている後ろで、今まさにトントンと刻印を叩く音が響いています。
カービングは、クラフトマンだけが担当している製作過程です。
私はというと、縫いとコバ(裁断面)の仕上げを主に担当しています。
今日の製作風景を少し。
お持ち込みのバックルで、ベルトを製作しているところです。
丈夫で縫い直しができる「手縫い」、ミシンを使えば時間は短縮できますが、手縫いの縫い目に惚れていることもあり、これは変えられません。
一針一針、力を込めて糸をギューっと引っ張ります。
また一年、これの繰り返しですね。
こんな風に今年も、SWLこだわりの妥協なき手仕事で、ワクワクしてもらえるようなレザーアイテムを届けていきたいと思っています。
とびきり愛着を持てるものを、天然の素材だからこその味わいや変化も楽しみながら、大切に長く使う、そんな毎日が人生を豊かにすると信じて、馬鹿丁寧な手仕事を続けます。
ワクワクしてもらえるものを生み出すには、私たち自身がワクワクしてないといけません。
これからも夫婦で楽しいことをたくさん重ねて、芸術に自然に人に、たっぷり刺激をもらって、精進していきたいと思います。
2020年もSWLを楽しみにしてもらえたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。