こんばんは。
SWL leather works(エスダブルエル レザーワークス)店長の田島いづみです。
本日、新しいウォレット(財布)をリリースしました!
これまでに無かったようなウォレットなので、設計から製作・リリースに至るまでの経緯からご紹介していきたいと思います。
もっちりとした柔らかさと、ワイルドな表情で、SWLでも人気の高いKUDU(クーズー)革。
これまで、キーケースやコインケースなどの小物や、バッグを製作してきましたが、
「KUDUで財布はつくれませんか?」
というお声を、お客様から多くいただいてきました。
KUDUの魅力はなんと言ってもその柔らかな質感。
しかしその分、KUDUだけで財布をつくると、フニャフニャで使い勝手の悪いものになってしまう。
芯材などの補強材を入れる方法もあるけれど、KUDUの質感を最大限に活かすためにそれは使いたくない。
「どうにかして、KUDUの質感を最大限に活かした財布をつくることはできないだろうか、、」
クラフトマンは、ずっと頭の片隅に課題として抱えていました。
そんな時、世界のすごい家を取り上げる映像作品( Netflixの「世界の摩訶不思議な家」というイギリスの番組です)で、ハイブリッド構造の家を目にしました。
スチールで支えられたガラスの軽やかな外壁と、コンクリートの硬いコア、互いに補い合って構造を成していることで、それぞれの長所が存分に活かされていて、とても魅力的な空間でした。
そんな家を目にした、一級建築士であり元々住宅設計の仕事をしていたクラフトマン、
「そうか、素材の長所を活かすために、短所は別の素材の長所で補えばいい!
そんなハイブリッド構造を考えればいいんだ!」
という気づきを得て、KUDU財布の設計をスタートさせました。
KUDUの魅力を最大限に活かした財布を実現させるアイディアは、
【KUDU】と【Sベンズレザー】、2種類の革を組み合わせること。
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KUDUの長所であり短所でもある柔らかさを、Sベンズレザーの剛性で補う、ハイブリッドなつくりで、KUDU財布をつくろうと考えました。
こちらが【KUDU(右)】柔らかさと【Sベンズレザー(左)】の剛性が分かる映像です▼
剛性のある【Sベンズレザー】のコアを、柔らかな【KUDU】が覆うようなこんなイメージで進め、
試作検討の末、これまでに無かったSWLならではのKUDU革を使った財布
【ハイブリッドウォレット】が完成しました。
こちらが完成したハイブリッドウォレットで、先ほどオンラインストアでも販売を開始しました。
表の外装は全面【KUDU革】。
もちろん芯材などの補強材を使わず、裏貼りもしていない、KUDUの一枚革です。
一枚革だからこそ、もっちりと柔らかなKUDUならではの触感、裏面のきめ細かなスエードを味わうことができます。
この質感を味わってもらいたくて発明した、ハイブリッドなつくりなんです!
手に持った時にも、柔らかな質感が掌に馴染んで、持ち心地よさは抜群です。
KUDU独特のワイルドな表情、マットな質感、見た目も魅力的です。
シルバーコンチョに巻きつけた鹿革紐をくるっと解いて、開けると、
そこに【Sベンズレザー】のコアが。
濃いブラウンが【Sベンズレザー】のコア、ベージュが【KUDU革】です。
この剛性のあるコアを芯にして、柔らかなKUDUで包んだようなつくりになっています。
【KUDU】と【Sベンズレザー】、それぞれの魅力がいきた、いいとこどりのウォレットです。
内部のつくりや、財布としての収納量、シルバーコンチョのこだわりなど、続きはこちらの▼商品詳細ページでご覧いただけたら嬉しいです。
これまでになかった、発明と言ってもいいような新しいつくりの、雰囲気よく楽しく使い勝手のよい名作ができたと自負しています。
このウォレットは、一頭のKUDU革から、魅力的な形をした端(エッジ)、ここぞという表情をした部分を厳選してパーツどりして製作した、正真正銘の一点モノです。
今回、一点のみの製作となりますので、ビビッときた方はお早めにチェックしてください。
今後、他の色も製作していきたいと思っていますので、ご期待ください。
SWLのレザーアイテムを手にした人に、レザーを相棒にする醍醐味を味わっていただけるよう、 そしてその人の人生がより豊かになるよう想いを込めて、夫婦二人で手仕事にこだわり、日々製作に取り組んでいます。
こちらも読んでいただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。